INFOMATIONS
情報発信
5月28日 くまもとローカルフードプロジェクト 第1回研修会および課題検討会開催
くまもとローカルフードプロジェクトでは、「先払い型応援モデル」をテーマに第1回研修会および課題検討会を開催しました。気候変動や原材料高騰によるコスト増といった課題に対し、生産・流通・消費が横に連携する新たな食料システムを模索。大学のアカデミックな知見やDX、コミュニティの力を融合し、平時からのファンづくりと持続可能な産地経営を繋ぐ次世代の仕組みについて議論を深めました。
■ 「先に売って稼ぐ」次世代の農業・産地経営
くまもとローカルフードプロジェクトは作ったものをどう売るかではなく、「先に売る」という逆転の発想を提唱しています。先にコストと購入を確定させてから生産へと移ることで、相場変動や価格競争に振り回されない次世代の産地経営を実現。ビジネスとしての自走・確立を目指す「稼げる農業」の革新的なスキームが提示されました。
■ 令和7年度事業成果の概要
昨年度のあか牛やさつまいもでの実証からは、商品の比較競争から抜け出す大きな成果が報告されました。まず、鮮度を急ぐだけでなく、届くまでの待つ時間自体が消費者のワクワク感や喜びに変わるということが発見として挙げられました。傷や変形などの規格外品も、収穫体験といった「体験価値」と結びつけることで強力なファンコンテンツへと昇華できる可能性が示唆されました。さらに、インターネット上の販売に留まらず、キッチンカー等を通じた「直接対話」による温かいコミュニケーションが消費者からの購入につながることも分かっており、経験価値を売ることで単価を向上させる新たな手応えを掴んでいます。
■ 先払い型応援モデルの概要と⽬指すポイント
本モデルが目指すのは、生鮮品特有の需給リスクからの脱却です。先買いした権利をギフト化・リセールしたり、成果物だけでなく加工品や提携飲食店の利用券として行使できる柔軟な設計を導入。さらに冷蔵技術に関する最新テクノロジーを駆使した長期保存や有機野菜の加工容易化も進めます。パネルディスカッションでは、東海大学 教授 今川氏、東海大学 客員教授 大江氏、DX経営研究所 中尾氏によるディスカッションにより、次世代が楽しく「食える」持続可能な未来へのロードマップが示されました。